歯科治療の医療過誤と医療事故、医事紛争について

患者さんの生命・健康が守られるべき医療機関における医療の事故が相次いでいる中、医療安全の確保は最も重要な課題の一つと認識しています。このため、歯科医療機関において、医療安全に関する職員の意識啓発をすすめるとともに、医療安全を推進する組織体制を構築していくことが求められます。

医療は、本来、患者と医療従事者の信頼関係、ひいては医療に対する信頼の下で、患者の健康回復を最優先として行われるべきものです。
しかしながら、医療の現場において、医療事故により患者の不利益や死亡するなど痛ましい事案が発生しており、健康生活の安定・安心に最も密接な関わりを持つ医療に対し、信頼が揺らぎかねない状況となっています。
こうした事故は、個々の医療従事者の単純な誤りや、防ぎ得たにもかかわらず組織としての取組不足で起こった誤りである場合など、様々なものがありますが、こうした事故の防止を図り、歯科医療の質を上げて医療に対する患者さんの信頼を高めることが、大切だと池田歯科は考えています。

歯科医療の安全の確保

歯科医療の安全の確保は、これまで歯科医師を中心とした医療従事者個人の責任において行われてきました。
その理由としては、医療がそれぞれ異なる症状を有する患者に対して、医療従事者の専門知識・技術の下、個別に提供される特性を有することにあります。
しかし、近年の医療の高度化・複雑化等を背景に、医療従事者個人の努力に依存した医療安全の確保は難しくなってきており、安全対策の在り方を見直すことが必要となってきており、池田歯科医院でも常に、知識や取り組みをアップデートしながら安心安全に配慮しながら取り組んでいます。

今日の医療は、個々の医師のみによって提供されるものではなく、様々な職種からなるチーム医療によって成り立ち、チーム医療全体を安全性の高いものにしていくかが課題です。
事故の予防に重点を置いて考える場合には、「誤り」に対する個人の責任追及よりも、むしろ、起こった「誤り」に対して原因を究明し、その防止のための対策を立てていくことが極めて重要です。
歯科医療を受ける主体は患者本人であり、患者が求める医療を提供していくという患者さんの視点に立った医療の実現を具体的に行えるよう常に改善し患者の安全を最優先に考え、その実現を目指す態度や考え方としての「歯科医療の安全文化」を醸成し、これを医療現場に定着させていくことが求められていると考えています。