佐賀市 池田歯科医院・こども歯科

入れ歯の治療は奥が深い

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入れ歯が合わず、どこに行っても駄目だったという方の 入れ歯の治療を受け入れております。

中には、もう10年入れ歯で苦しんでいる。
このまま合わずに美味しく噛めずに死ぬんだと思っていた。と悩み、
極度の歯医者不信が重なり、涙ながらに当院の門を叩いて下さった方もおられます。

毎回毎回、研鑽と試行錯誤の連続ですが、入れ歯の調整を重ねて、いつも最終的にはご満足して頂ける結果にまで辿り着けていたので、きっと今回も大丈夫だろうと自信も持っていました。

油断や慢心はないのですが、正直甘かったです。

来院されたのは福岡在住の方で今まで、有名な医院で金属の入れ歯に100万以上費やしても、どこに行っても噛めず悩まれており、クチコミで1時間以上かけて来院された患者さまでした。

これほど難しいケースに遭遇することがあるのか、というくらい、ありとあらゆる悪条件が重なっており、今まで患者様が悩まれた苦労の重さ同様に、私たちもその治療のハードルは高いものでした。

今までの経験則、方法では太刀打ちできないので、考えつく限りの手段を尽くし、技工士さんと悩みに悩んで格闘する2週間でした。

物理的には2、3ヶ月かけるところを、介護施設に入居するので、2週間で入れ歯を入れて欲しいという要望でして、机上では可能だと判断し、私も技工士さんもスタートしたのですが、実際やるとなると大違いで、まさしく机上の空論になりかねない状況の中、寝る暇も惜しんで臨む日々でした。

患者さまに貢献する決意で引き受けたからには、絶対にご納得頂けるものを完成させなければいけないというプレッシャーと、時間制約があまりにタイトだったので、その難しい症例に対してどう挑んでいくのかという作戦を考える期間や、自分の中での心の整理や精神統一する時間があまりになかったので、全く眠れない2週間でした。

深夜まで技工士さんと話し合いを重ね続け、時間を見つけては文献を片っ端から読み漁り、自宅、仕事をしている時間以外は全てわらをもすがる想いで全国の色々な入れ歯の有名といわれる先生にご相談する毎日。

治療する仕事が終わったあと真夜中まで、技工作業し試行錯誤を何度となく繰り返し

そして最終日。

技工士さんやスタッフ一同が非常に良く頑張ってくれたおかげで、なんとか完成できました。

患者様もご家族も、とても喜んで下さいました。

患者さまの笑顔と感謝される喜びは、最高の瞬間で、この瞬間の為に一生懸命仕事しているようなものです。

本当に入れる直前まで、全くどうなるか分からなかったので、不安でいっぱいでしたが、それをぬぐいさるようなピタッと吸いつく入れ歯でした。

まさに、苦労した分、私と技工士さんの職人魂がこもった入れ歯になったのではと、
感涙の想いです。

入れ歯はインプラントと同様、高度な技術と経験が要求され、
入れ歯の作り方は、王道というものはなく、流派や理論がいくつもあり、全く逆の事をいう理論もあったりと、これを会得すれば全てうまくいくというものがない難しい分野です。
今回、入れ歯治療の奥の深さや、本当の怖さというものを痛感した難症例でした。

今まで以上に自分の技術や精神面を高められたこと、どこに行ってもどうしようもなかった
患者さまを、安心して噛めるように治すという歯科医師としての使命感というものを再確認させていただける機会でした。

いつの日も、物事の真髄を教えて下さるのは患者様からです。

満面の笑顔でおいしく食事できる喜びに貢献できるよう、これから更なるレベルアップをしていきたいと思います。

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